深圳から東京へのFCL樹脂輸出
生産スケジュールが信用状(LC)出荷に連動している場合、迅速性・正確性・積極的な調整が極めて重要です。
本ケースでは、GWT Shippingがどのようにして深圳蛇口から東京まで、20フィートコンテナ7本分の石油化学樹脂を厳格なLC期限内に納品したかを紹介します。
現場重視の厳密なアプローチを採用し、生産ボトルネックや書類手続き上の課題を克服して、重要なLC期限を無事に達成しました。
状況とクライアント概要
クライアント: 広州を拠点とする貿易会社
契約内容: 貨物は12月20日までに東京到着と定められた時間厳守の信用状(LC)取引
出荷内容: 石油化学樹脂 7本 × 20GP(20フィート汎用コンテナ)
輸送ルート: 中国・深圳(蛇口港)→ 日本・東京港
目標: 100%のオンタイム納品と完全な書類精度を確保し、LC条件遵守と日本側生産ラインの中断防止を実現すること
既存の課題: クライアントは以前、他のフォワーダーとの取引において、船便スケジュールの不安定さ、B/L(船荷証券)の頻繁な修正、通関申告ミス、遅延などの問題を経験しており、LC決済および生産継続に大きなリスクを抱えていました。

課題
GWT Shippingが本件を引き受けたのは、LC期限まで残りわずか10日という非常に厳しい状況下でした。以下の複数の緊急課題が直ちに発生しました。
極めて限られた時間: 問い合わせから到着期限まで10日しかなく、1日の遅れも許されない状況。ブッキング、生産、輸送のいずれかに遅れが生じても、LC違反となり日本側の生産が停止するリスクがありました。
生産のボトルネック: 樹脂自体は完成していましたが、パレット積みに2日間を要する状態。しかし工場ではCOVID関連の欠勤により深刻な人手不足が発生しており、期日内のパレット作業は不可能でした。
厳格な書類要件: LC出荷では書類の完全正確性が必須です。商業インボイス、パッキングリスト、B/L、原産地証明書(CO)など、すべての書類を正確に準備・確認・発行する必要がありました。誤りは東京での通関遅延や高額なコストに直結します。
コミュニケーションと輸送経路のリスク: クライアントの過去の経験を踏まえ、明確かつ積極的な情報共有が不可欠でした。さらに、深圳〜東京間の限られた期間内で利用可能な船便は少なく、信頼性とスペース確保が最重要課題となりました。
GWT Shippingのソリューションと対応
当社チームは、納期を完全に管理し、あらゆるリスクを最小化するため、4段階の包括的な対策を実施しました。
ステップ1:スケジュール最適化とキャリア選定
実施内容: GWTオペレーションチームは、深圳〜東京航路における1か月分の各船会社スケジュール実績を分析し、信頼性・輸送日数・スペース状況を評価しました。
決定: 安定した運航実績と3日間の短期輸送で知られるSITCを選定。確実なスペース確保と有利な運賃条件を締結しました。
結果: 12月14日出航便を予約し、全工程の基準スケジュールを確定。この日程をすべての準備工程の最終目標としました。
ステップ2:生産調整と緊急パレット化対応
実施内容: 工場と直接連絡を取り、生産遅延の原因を確認。
緊急対応策: 人手不足を踏まえ、GWTは独自の代替案を提案。未パレット化状態の貨物を当社蛇口倉庫までトラック輸送し、GWTスタッフが夜間対応で全パレット作業を完了させました。
実行: 貨物はクライアント仕様に基づき、専門スタッフによりパレット積み、ストレッチフィルム包装、ラベリングまで一貫して実施されました。 これにより、重量バランスが正確に保たれ、即時積み込み可能な状態に整えられると同時に、工場の稼働には一切支障がありませんでした。
ステップ3:書類準備・LC対応・事前通関手配
実施内容: GWTのドキュメントチームが、LCに必要な全書類を事前に準備しました。
調整: すべての関連書類を回収し、船会社費用を事前精算。これにより、出航直後にオリジナルB/Lを即時発行し、銀行交渉に必要な時間を短縮しました。
遵守: 原産地証明書(CO)の内容を厳密に確認し、日本での関税優遇措置が適用可能となるようデータ整合性を保証。東京での通関を迅速化しました。
ステップ4:リアルタイム追跡と積極的コミュニケーション
実施内容: 港ゲートインから出航、到着予定時刻(ETA)までを24時間体制でモニタリングし、クライアントへ進捗状況と到着事前通知を定期的に共有しました。
調整: 港湾ターミナルおよび船会社と密に連携し、コンテナの確実なゲートインと積み込みを実現。次航便への繰り越しリスクを完全に回避しました。

成果と効果
GWTの積極的かつソリューション重視の姿勢により、リスクの高い案件を大きな成功に導き、明確な成果を提供しました。
定時納品とLC遵守: 全7本の20GPコンテナを予定どおり12月14日に出航、12月17日に東京到着。 LC期限である12月20日より3日前倒しで納品を完了し、クライアントの決済およびサプライチェーンを確保しました。
円滑な通関: 3日間の輸送は予定どおり完了。 出航後24時間以内にオリジナルB/Lを発行し、船到着前にすべての通関手続きを完了。貨物引き取りの遅延をゼロにしました。
長期的パートナーシップの確立: 今回の成果により、クライアントは以降すべての日本向け出荷をGWT Shippingへ委託。現在も工場から東京まで7日間で完結する安定した物流体制を維持しています。
結論
このプロジェクトは、GWT Shippingがオペレーションの俊敏性(緊急倉庫パレット化など)とLCコンプライアンスに関する深い専門知識を組み合わせる能力を実証しています。
この組み合わせは、タイミングと書類の正確さが事業継続を左右する石油化学製品や高付加価値製品の輸出にとって極めて重要です。
高リスクの輸送を大きな成功へと導くことで、GWTはベンダーとしてだけでなく、中国における指定物流パートナーとしての価値を証明し、クライアントの継続的な海上輸送と航空輸送を確かな信頼性で管理しました。
クライアントの声
GWTの迅速かつ正確な対応により、LC期限を無事守ることができました。 現在では日本向け出荷すべてをGWTに任せています。
— 広州の貿易パートナー様



2004年に設立された深圳観武通国際貨物輸送有限公司(GWT)は、WCAおよびAEO認証を取得したグローバル物流プロバイダーであり、航空、海上、鉄道、エクスプレス、DDPといったエンドツーエンドのソリューションを提供しています。
深圳、東莞、福州に保税倉庫を構え、24時間365日対応の通関業務とリアルタイム追跡機能を備え、190カ国以上、3,000社以上のお客様に、信頼性が高く、コンプライアンスを遵守した、お客様に合わせた貨物サービスを提供しています。
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